歓びの娘―鑑定医シャルル (集英社文庫) ![]() 価格: 440円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 売春婦の話が読みたい方は別の本を買って下さいョ。そんな話では無いンで。人間の内面が、細やかに描かれていて。読後に、ぞぉ?とするハズ。居ますよ、貴方の近くにも。こんな性格の人。…出来れば、手直しする前の原稿で出版して欲しいシリーズ。 |
シャルルに捧げる夜想曲〈3〉―まんが家マリナ赤いモルダウの章 (コバルト文庫) ![]() 価格: 400円 レビュー評価:1.5 レビュー数:3 藤本ひとみ氏のコバルト最後の作品です。漫画家マリナシリーズで絶大な人気を誇るシャルルとユメミシリーズで総裁の鈴影が夢のコラボ!シャルルの甥っ子視点で描かれていて当時は3作品連続で刊行されて歓喜したのを覚えています。赤いモルダウが何を表すのかもう本人でさえ分からないのかも知れません 3作品は読んでいて両シリーズのファンだったらそれなりに面白いでしょうけど藤本ひとみ氏は二度と少女小説を書く事はないと公言しているので(本人のなかで少女小説が若い読者層に支持されて少女期のトラウマを昇華した為)続きを読めるのはないでしょう。ただ自分の問題を昇華したのは素晴らしいと思うがいまだに続編を待ってい |
華麗なるオデパン (文春文庫) ![]() 価格: 770円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 豪華絢爛、退廃的な中に知的な香り。 あまりにもかけ離れた世界の話なので、さもありなん、と思わせられてしまった。 もっとたくさん、彼らの話を読んでみたい。 |
ノストラダムスと王妃〈上〉 (集英社文庫) ![]() 価格: 620円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 藤本ひとみの歴史小説作品において 身分出自などの「自分ではどうしようもないもの」に抗おうとする 葛藤と挑戦というのが、鮮烈に浮かび上がってくるパターンが多いが、 この作品のノストラダムスも 「カトリックに改宗したユダヤ人」という出自を背負っている。 改宗しても受け入れてもらえないユダヤ人というもの、 ただ、「預言者ノストラダムス」から、こちらに改題されてよかったと思うのは 王妃カトリーヌが夫に |
貴腐 (文春文庫) ![]() 価格: 650円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 人間の欲望の深淵をみせてくれるような作品。 でも、正直、夜食とか、げろ?って感じ。 正直、描写がグロイです。 読んでいて楽しいとは思えなかった。 |
ハプスブルクの宝剣〈下〉 ![]() 価格: 1,835円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4 〜 慣習に縛られ迫害され続けることに疑問を抱いたユダヤ人青年が、ユダヤを捨て、18世紀初頭のオーストリアで栄光と挫折、恋と友情を経験し、真実を見出す人生を描いた大河小説。主人公は架空の人物であるが、歴史背景が細かく描写されており西洋史に詳しくない人にも読み易い。 改めて思い返すと話がうまく出来すぎている感はあるが、それを補って余在る〜〜構成力と歯切れの良さがあり、強烈な情熱を持った主人公に読み惹き込まれた。また、フランツ、マリア・テレジア、フリードリヒといった実在した登場人物の個性も強く、読んでいて飽きなかった。 読み終わった後、主人公のその後を考えさせるラストも素晴らしいと思っ |
ノストラダムスと王妃〈下〉 (集英社文庫) ![]() 価格: 620円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 この本を読む前は、主人公はノストラダムスだと思っていたのですが、読んでみると、王妃カトリーヌこそ主人公だと思いました。 王妃カトリーヌの、人間性の成長を描いた小説で、はじめはあまりカトリーヌを好きではなかった私ですが、最後はすっかりカトリーヌの心配をして先を読んでいる自分に気づきました。 人の心がいつどんなふうにかわるのか、ほんとうによく分からないことが、よく描かれていると感じました。 |
ユーカラの人びと 金田一京助の世界1 (平凡社ライブラリー) ![]() 価格: 1,260円 レビュー評価:5.0 レビュー数:5 樺太アイヌ語の収集の苦労が最初に書かれている。 絵をかいて、それをなんと呼ぶかを聞くのがよいという方法が大事であることがわかった。 警戒する大人に比べて、くったくのない子供を攻めるのがよいこともわかった。 子供は絵に興味があるので、絵をかけば集まってくることもわかった。 北海道では目はシクであり、樺太ではシシというとのこと。 アイヌ語調査の苦労が分かった。 |
NHK連続テレビ小説 ちりとてちん〈上〉 ![]() 価格: 1,260円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 この話、細かい所が意味を持っており、脇役の描写がキーポイントです。上巻は主人公周辺の 描写を重視し、後半に繋がる脇役の描写が切られていたのが残念でした。 ドラマ=☆5なのですが、各項目で採点すると 主人公・喜代美の描写=☆4 主人公が恋する相手・草々=☆5(ドラマ以上に草々サイドから描かれているため) 主人公が自分と比較する同級生・A子=☆5(映像でカットされたシーンも多く、彼女だけは ドラマより理解しやすいキャラに) と、一見した時の「メインキャラ」である3人の描 |